「小学校高学年から英語を始めるなら、何からやればいいのでしょうか?」
中学校が近づいてくると、英語の勉強が気になり始めるご家庭も多いと思います。
単語を覚えたほうがいい?
文法を先取りしたほうがいい?
英会話を始めたほうがいい?
やったほうがよさそうなことは、いくらでも見つかります。
その中でも、小学校高学年から英語を始めるなら、次の3点をまず意識してみるとよいでしょう。
① 聞いて分かる英語を増やす
② 音と文字をつなげて読む
③ 分かった英語を声に出して使う
高学年になると、日本語を使って説明を理解したり、文法の仕組みを考えたりする力も少しずつ育っています。
その力を使いながら、英語を実際に聞く・読む・使う経験につなげていく。
幼児期とまったく同じ学び方をする必要はなく、必ずしも同じ方法が効果的とは限りません。
今の年齢だからこそ使える力を活かして、英語の土台を作っていきましょう。
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小学校高学年の英語は何から始める?まず知っておきたいこと
小学校高学年から英語を始めると、「もうすぐ中学生だから、急いで文法をやらなければ」と考えやすくなります。
もちろん、単語や文法の学習は必要です。
中学校では覚える語彙も増えますし、文法についても体系的に学んでいきます。
ただ、英語を始めたばかりの段階で、
- 単語を日本語訳とセットで暗記する
- 文法問題をたくさん解く
- 英文を日本語に訳す
といった学習方法に偏ってしまうと、
英語を「知識」としては理解できても、聞いたときに分からない、使おうとすると言葉が出てこないということが起こります。
英語は、学校の教科であると同時に、ことばです。
ですから、知識を覚えるだけでなく、
- 聞いて意味が分かる
- 読んで内容が分かる
- 自分でも使える
ところまで少しずつ育てていく必要があります。
小学校高学年からなら、日本語を使って仕組みを理解することもできます。
だからこそ、日本語で理解する力と、実際に英語に触れる経験の両方を使う。
これを最初から意識しておくと、その後の英語学習が大きく変わります。
① まず「聞いて分かる」を増やす

小学校高学年から英語を始めるとき、まず大切にしたいのが「英語を聞くこと」です。
学校の英語学習では、学年が上がるにつれて文字を読んだり書いたりする場面が増えていきます。
でも、
英文を見れば分かるのに、同じ英文を聞くと分からない。
という状態にはしたくありません。
小学校高学年の英語は簡単な音声から始める
最初から難しい英語を聞く必要はありません。
むしろ、
「だいたい意味が分かる」
くらいのやさしい英語を聞くほうが大切です。
たとえば、
I like dogs.What do you like?I went to the park.
といった短い表現でも構いません。
音声を聞いて、
「今、何を言ったのかな?」
と確認する。
分からなければ、文字を見たり、日本語で意味を確認したりする。
そして、もう一度聞く。
この繰り返しによって、
文字で覚えた英語と、実際に耳から入ってくる英語がつながっていきます。
高学年から英語を始める場合、「英語だけで理解しなければ」と考える必要はありません。
必要であれば日本語で意味を確認して大丈夫です。
大切なのは、意味が分かったあとに、もう一度英語の音へ戻ることです。
小学校高学年の英語は「分かる音」を増やしていく
英語を聞くときには、長時間ただ流しておけばよいわけではありません。
大切なのは、
聞いた英語と意味が結びついていることです。
短い時間でも、「この英語はこういう意味なんだ」と理解しながら聞く経験を増やしていきます。
聞いて分かる英語が増えてくると、中学校で同じ表現を学んだときにも、「これ、聞いたことがある」という状態になります。
ゼロから覚えるよりも、すでに耳にしたことがある英語を文法として整理するほうが、学習の負担は小さくなります。
② 音と文字をつなげて読む

聞いて分かる英語が少しずつ増えてきたら、次は「英語の音と文字をつなげる」ことを意識します。
小学校高学年からなら、すでに日本語では十分に文字を読むことができます。
その力を英語学習にも利用できます。
小学校高学年の英語は聞いた英語を文字でも確認する
おすすめなのは、
音声を聞く
↓
英文を見る
↓
もう一度聞く
↓
自分でも読む
という流れです。
たとえば、
The boy is playing soccer.
という英文を聞いたあとに、文字を見ます。
すると、「さっき聞こえた英語は、こう書くのか」と音と文字が結びつきます。
これを繰り返すことで、英語を一文字ずつ日本語の読み方に置き換えるのではなく、英語の音として読める単語や表現が増えていきます。
小学校高学年の英語にフォニックスは必要?
高学年からでも、フォニックスの基本を知っておくことは役立ちます。
英語の文字と音にはある程度の規則があるため、その仕組みを知っていると、初めて見る単語も読みやすくなります。
ただし、フォニックスだけを長期間学び続ける必要はありません。
高学年なら、必要なルールを理解しながら、実際の英文を読む経験と並行して進めるほうが効率的です。
フォニックスを学ぶこと自体が目的ではなく、
自分で英語を読めるようになるために使う。
という位置づけで十分です。
小学校高学年の英語には多聴・多読も取り入れる
ある程度読めるようになってきたら、やさしい英語の本も取り入れていきます。
最初から長い本を読む必要はありません。
一冊の中に知らない単語がたくさんある本よりも、内容がだいたい分かる本を、音声と一緒に楽しむところから始めます。
Oxford Reading Clubのように、英文と音声を一緒に使える教材も、高学年からの英語学習には使いやすいです。
聞く・読むを別々にするのではなく、
聞きながら読む
読んだものをもう一度聞く
という経験を重ねることで、英語の音・文字・意味が少しずつつながっていきます。
③ 分かった英語を声に出して使う

英語を聞いて、読んで、意味が分かるようになってきたら、次は「自分でも使ってみる」段階です。
ただし、いきなり自由に英会話をする必要はありません。
まずは、すでに分かっている英語を声に出すところから始めます。
小学校高学年の英語は音読から始めていい
音読というと、英文を何度も声に出す練習をイメージするかもしれません。
でも、意味が分からない英文をただ読むだけでは、十分とは言えません。
おすすめなのは、
聞く
↓
意味を理解する
↓
音声を真似する
↓
自分で読む
という順番です。
まず正しい音を聞いてから読むことで、カタカナ読みになりにくくなります。
また、内容を理解してから読むことで、ただ文字を声に変えるだけではなく、意味のあることばとして英語を読む練習になります。
小学校高学年の英語は一文を自分のことばに変える
さらに一歩進めるなら、習った英文を少し変えてみます。
たとえば、
I like soccer.
という英文を読んだら、
I like baseball.I like cats.I like video games.
のように、自分の好きなものに置き換えてみます。
I went to the park.
なら、
I went to the library.I went to my friend's house.
と変えることもできます。
学校で習った一文を、自分が伝えたい一文に変える。
これだけでも立派なアウトプットです。
いきなり長い英文を話そうとするよりも、知っている表現を何度も使うほうが、英語を自分のことばとして定着させやすくなります。
小学校高学年の英語は英会話も「使う場所」として考える
オンライン英会話などを始める場合も、「英会話の先生に英語を全部教えてもらう」と考えないようにしましょう。
むしろ、家や学校で学んだ英語を、実際に使ってみる場所として利用すると効果的です。
たとえば、
- 自分の好きなものについて話す
- 読んだ本について簡単に説明する
- 学校で習った表現を使って質問に答える
こうした経験を積むことで、「知っている英語」が「自分でも使える英語」へ少しずつ変わっていきます。
小学校高学年の英語は「理解する」と「使う」をつなげよう

小学校高学年から英語を始める大きなメリットの一つは、日本語を使って英語の仕組みを理解できることです。
「なぜこの語順になるのか」
「なぜ動詞に -s がつくのか」
「過去形はどう作るのか」
こうしたことを日本語で説明すれば、短時間で理解できることがあります。
幼児のように、たくさんの英語を聞きながら自分で規則を発見するのを待つ必要はありません。
ただし、理解しただけで終わらせないことが大切です。
たとえば、過去形を習ったら、問題を解くだけでなく、
What did you do yesterday?
を実際に聞いてみる。
自分でも、
I played soccer.
と言ってみる。
文章を読んだり、音声を聞いたりする中で過去形に何度も出会う。
こうして、日本語で理解する → 英語に触れる → 自分でも使うをつなげます。
高学年からの英語学習では、これが大きな強みになります。
小学校高学年の英語は3つを少しずつ続けよう
小学校高学年から英語を始めるとき、最初からすべてを完璧にする必要はありません。
まずは、
① 聞いて分かる英語を増やす
② 音と文字をつなげて読む
③ 分かった英語を声に出して使う
この3つを少しずつ続けてみてください。
学校で単語や文法を学んだら、それを実際に聞いてみる。
聞いた英語を読んでみる。
読めるようになった英語を、自分でも使ってみる。
聞く・読む・話す・書くを別々の勉強にしないことが大切です。
小学校高学年には、幼児期にはなかった日本語力と思考力があります。
その力をしっかり使いながら、英語に触れる経験を増やしていけば、英語力はここから十分に伸ばしていくことができます。
中学校に間に合わせるために、ただ先取りを急ぐ必要はありません。
今の年齢に合った方法で英語の土台を育てることが、その後の学校英語にも、試験にも、実際に英語を使う力にもつながっていきます。

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