「小学校高学年から英語を始めたいけれど、どんな教材を選べばいいの?」
英語の教材を探してみると、単語帳、文法ドリル、英検対策、オンライン教材、英会話、多読教材など、本当にたくさんの選択肢があります。
中学校も近づいてくるため、
「まずは単語を覚えたほうがいい?」
「中学英語を先取りしたほうがいい?」
「英検の問題集をやったほうがいい?」
と考えることもあるでしょう。
もちろん、単語や文法を学ぶ教材も必要です。
ただ、小学校高学年から英語を始めるなら、学校の問題を解くための教材だけでなく、英語そのものを聞き、読み、理解する経験を増やせる教材も取り入れてほしいと思っています。
目指したいのは、
問題を解ける英語だけではなく、聞いて分かる・読んで分かる・自分でも使える英語です。
その土台が育っていれば、中学校で学ぶ単語や文法も理解しやすくなり、学校の試験にもつながっていきます。
この記事では、
小学校高学年から英語を始める場合に、どのような基準で教材を選べばよいのか
を紹介します。
小学校高学年の英語教材は何を基準に選ぶ?

小学校高学年の英語教材を選ぶとき、最初に考えたいのは「この教材で何を身につけたいのか」ということです。
教材そのものに良い・悪いがあるというより、目的に合っているかどうかが大切です。
たとえば、
- 単語帳 → 語彙を覚える
- 文法教材 → 英語の仕組みを理解する
- 多読教材 → 英文を読む経験を増やす
- 音声教材 → 英語を聞いて分かる力を育てる
- オンライン英会話 → 英語を実際に使う
というように、それぞれ役割が違います。
一冊の教材ですべての英語力を育てようとする必要はありません。
今の英語力で理解できる教材を選ぶ
特に大切なのが、難しすぎないことです。
高学年だからといって、実年齢に合わせて難しい英文を読む必要はありません。
英語を始めたばかりなら、英文そのものはかなり簡単で構いません。
I like dogs.
This is my bike.
What do you want?
といった英文でも、実際に聞いて意味が分かり、自分でも読めるようになることが大切です。
教材を選ぶときには「高学年向け」と書いてあるかどうかだけではなく、「今の子どもの英語力で、内容を無理なく理解できるか」を見るようにします。
音声がある英語教材を選びたい
もう一つ、私が小学校高学年の英語教材で重視したいのが音声です。
英語は文字だけのことばではありません。
英文を見れば分かるのに、聞いたら分からない。
この状態をできるだけ避けるためにも、単語や英文を学ぶときには音も一緒に確認します。
英語を読む教材を選ぶ場合も、音声が利用できるものだと、
聞く → 文字を見る → 内容を理解する → 自分でも読む
という学習につなげやすくなります。
小学校高学年の英語教材は問題集だけでいい?

中学校を意識すると、どうしても問題集を中心に教材を選びたくなります。
もちろん、問題集は必要です。
文法の仕組みを整理したり、覚えた単語を確認したり、学校の試験形式に慣れたりするためには、とても便利です。
ただし、問題集で正解できることと、その英語を実際に理解して使えることは同じではありません。
たとえば、
I went to the park yesterday.
という英文の穴埋め問題に正解できたとします。
それだけでは、
- この英文を聞いて意味が分かるか
- 自然に声に出して読めるか
the parkを別の場所に変えられるか- 自分が昨日したことを英語で言えるか
までは分かりません。
小学校高学年の英語教材は知識を使うところまで考える
学校や問題集で単語・文法を学んだら、そこで終わらせず、その英語に実際に触れてみます。
たとえば過去形を学んだら、
I played soccer yesterday.I watched TV yesterday.I visited my grandmother.
といった英文を聞いたり読んだりしてみる。
そして、自分のことにも置き換えてみます。
つまり、
問題集で理解する
→ 実際の英語を聞く
→ 読む
→ 自分でも使う
という流れです。
問題集は英語学習の一部として使い、その知識を実際の英語につなげていくことが大切です。
小学校高学年の英語教材には音声のあるものを取り入れよう

小学校高学年から英語を始める場合、文字を使った学習は比較的進めやすいと思います。
すでに日本語では十分に文字を読むことができ、説明を読んで内容を理解する力も育っているからです。
だからこそ、意識して補いたいのが「英語の音」です。
英文を「見て分かる」だけで終わらせない
たとえば教科書で、
What are you doing?
という表現を習ったとします。
文字を見れば、「何をしているの?」と分かる。
でも、実際の英語音声で聞いたときにも、同じように意味が取れるでしょうか。
ここに大きな差が生まれることがあります。
教材に音声がついているなら、
まず聞く
→ 文字を確認する
→ 意味を理解する
→ もう一度聞く
→ そして自分でも読んでみる
このように使います
英語の音・文字・意味をセットにして覚えることが大切です。
長時間の聞き流しより「分かる英語」を聞く
英語を聞くというと、長時間英語を流しておけばよいと思われることがあります。
でも、小学校高学年から始める場合、ただ分からない英語を長時間聞き続ける必要はありません。
短い時間でも、「何を言っているのか分かる英語」を聞くことを大切にします。
分からなければ、日本語で意味を確認して構いません。
意味を理解したあと、もう一度英語の音声に戻る。
高学年なら、日本語を理解の助けとして使いながら、効率よく英語の経験を増やしていくことができます。
小学校高学年の英語教材には多読を取り入れよう

ここまで読んで、「では、どんな教材を使えば英語をたくさん聞いたり読んだりできるの?」と思った方もいるかもしれません。
そこで取り入れたいのが、やさしい英語をたくさん聞いて読む多読(たどく)です。
「英語教材」というと、問題集や単語帳を思い浮かべるかもしれません。
でも、英語で書かれた本そのものも、とてもよい教材になります。
多読なら単語や文法に文章の中で出会える
問題集では、文法事項ごとに英文が整理されています。
一方、本を読んでいると、学んだ単語や文法に自然な文章の中で何度も出会います。
たとえば過去形を学んだあとに物語を読めば、
wentsaidlookedplayed
といった過去形が何度も登場します。
「過去形はこう作る」と説明を読んで理解したことが、実際の英文の中で何度も使われているのを見る。
この経験が、知識として覚えた英語を、読んで分かる英語へ変えていく助けになります。
小学校高学年の英語多読は簡単な本から始める
多読というと、たくさんの洋書を読むイメージがあるかもしれません。
でも、最初から難しい本を読む必要はありません。
むしろ、「こんなに簡単でいいの?」と思うくらいの本から始めても構いません。
知らない単語を一つひとつ辞書で調べなければ読めない本ではなく、読めばだいたい内容が分かる本を選びます。
最初は音声を聞きながら読んでも大丈夫です。
英語を聞きながら文字を追うことで、音と文字をつなげることもできます。
小学校高学年の英語教材にOxford Reading Clubも使いやすい

高学年から多聴・多読を始める教材の一つとして、Oxford Reading Club(ORC)があります。
ORCにはレベルの異なる英語の本が多数収録されており、音声を聞きながら読むことができるアプリ教材です。
そのため、
英語を聞く
→ 文字を見る
→ 内容を理解する
→ 自分でも読む
という学習を、一つの教材の中で行いやすいのが特徴です。
特に小学校高学年から英語を始める場合は、幼児のように何年間もかけて英語の音だけを大量に聞くのはおすすめしません。
音声と文字を一緒に使いながら「読む力」を育てていく方法が取り入れやすいと思います。
Oxford Reading Clubだけをやればいいわけではない
ただし、ORCだけですべての英語力を身につけようとする必要はありません。
文法を整理するなら、学校教材や文法教材。
語彙を確認するなら、単語教材。
実際に会話するなら、オンライン英会話。
それぞれ得意な役割があります。
ORCをはじめとする多読教材は、その中で、英語をたくさん聞き、読み、意味を理解する経験を増やす教材として使うとよいでしょう。
教材の組み合わせや進め方に迷ったら
今の英語力や学習状況によって、必要な教材や取り組む順番は変わります。
「多読はどのレベルから始める?」
「文法や単語学習はどのくらい必要?」
「オンライン英会話も取り入れたほうがいい?」
と迷う場合は、子どもの今の力を見ながら、英語学習全体を組み立てていくことが大切です。
はむ先生の英語学習サポートでは、ORCを使った取り組みをしています。
今の英語力でORCを始めるタイミングなのか、どのレベルから取り組めばよいのか知りたい方は、お気軽にご相談ください。
▷ はむ先生の「小学校高学年・中学生の英語学習サポート」を見る
小学校高学年の英語教材は組み合わせて使おう
小学校高学年の英語教材を探していると、「結局、どの教材が一番いいの?」と思うかもしれません。
でも私は、一つの教材ですべてを身につけようとしなくてよいと考えています。
それぞれの教材には役割があります。
たとえば、
学校教材・問題集
→ 単語や文法を理解する
音声教材・多聴
→ 英語を聞いて分かる力を育てる
多読
→ 英文を読んで理解する経験を増やす
音読
→ 音と文字を結びつけ、自分でも英語を声に出す
英会話
→ 分かった英語を実際に使う
このように考えると、教材選びがかなり分かりやすくなります。
重要なのは、
たくさんの教材を買うことではなく、足りない経験を補える教材を組み合わせること。
です。
たとえば学校で文法や単語を十分に学んでいるなら、家庭では同じような問題集をさらに増やすより、音声付きの読み物を使って聞く・読む経験を増やしたほうがよい場合もあります。
反対に、多読はしていても文法が整理できていないなら、学校教材や文法教材で一度仕組みを確認する。
子どもの今の英語力を見ながら、必要なものを選んでいきます。
小学校高学年の英語教材は「英語力を育てられるか」で選ぼう

小学校高学年になると、中学校の英語や試験が気になり始めます。
だから、
「英検に対応している」
「中学英語を先取りできる」
「テスト対策ができる」
という教材に目が向くのも自然なことです。
もちろん、それらも大切な教材選びの基準です。
でも、もう一つ見てほしいことがあります。
その教材を使うことで、英語そのものに触れる経験が増えるかということです。
- 英文を聞けるか
- 読めるか
- 意味を理解できるか
- 自分でも声に出したり、使ったりできるか
学校で学ぶ単語や文法も、こうした経験とつながることで、少しずつ「使える英語」になっていきます。
小学校高学年からでも、英語力は十分に伸ばすことができます。
だからこそ、教材を選ぶときには、「試験に出るか」だけではなく、「英語の土台を育てられるか」という視点も持ってみてください。
- 問題集で理解する。
- 英語を聞く。
- 本を読む。
- 声に出す。
- 実際に使う。
それぞれを少しずつつなげながら、学校の試験にも、その先で英語を使うときにも役立つ英語力を育てていきましょう。

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