中学生になると、英語の勉強が一気に「勉強らしく」なります。
覚える単語が増え、文法を学び、教科書の英文も少しずつ長くなっていきます。
「単語帳をやったほうがいい?」
「文法問題集を買ったほうがいい?」
「教科書はどう勉強すればいい?」
と、家庭で何をすればよいのか分からない中学生も多いのではないでしょうか。
現役英語講師こんにちは、はむ先生です。普段は大学生に英語を教えています。専門知識と指導経験をもとに、高学年・中学生の英語学習について紹介しています。
さらに、一度分からなくなってしまうと、
「もう中2なのに中1の内容が分からない」
「学校の授業がどんどん先へ進んでしまう」
と焦ってしまうこともあります。
でも、中学生の英語の勉強方法で大切なのは、今の学年に無理に合わせることではありません。
まず、自分はどこまで分かっているのかを確認するところから始めます。
そのうえで、聞く → 読む → 文法・単語を確認する → 声に出す → 自分でも使ってみるという経験を積み重ねていきます。
この記事では、
中学生が家庭で英語を勉強するときに、具体的に何をすればよいのか
を順番に紹介します。
中学生の英語の勉強方法は、まず「分かるところ」を確認しよう


中学生の英語学習で最初に確認したいのは、学年ではなく「現在の理解度」です。
中学2年生だから中2の問題集。
中学3年生だから高校入試問題。
と考えたくなりますが、英語はそれまでに習った内容を使いながら、新しい内容を学んでいく教科です。
たとえば、
He plays soccer.
が十分に理解できていない状態で、
He played soccer yesterday.
を勉強しても、どこでつまずいているのか分かりにくくなります。
「過去形が苦手」なのではなく、その前の一般動詞や三人称単数が整理できていないのかもしれません。
分からなくなったところまで戻っていい
もし学校の問題集をやっても間違いが多いなら、一つ前の単元に戻ってみてください。
それでも難しければ、もう一つ前へ。
たとえば、
過去形が分からない
↓
一般動詞の疑問文・否定文を確認する
↓
一般動詞そのものが分からなければ、be動詞との違いまで戻る
というように進めます。
中2だから中2の内容だけを勉強しなくてはいけないわけではありません。
むしろ、分からないまま先へ進むほうが遠回りになります。
「どこから分からなくなったのか」を見つけ、分かるところから積み上げ直す。
これが中学生の英語学習の基本です。
中学生の英語の勉強方法は毎日30分から始めよう


英語は、テスト前だけ一気に勉強するより、できるだけ日常的に触れたほうが取り組みやすい教科です。
まずは1日30分程度を目安にしてみてください。
もちろん、30分しか勉強してはいけないという意味ではありません。
余裕がある日は1時間でも構いません。
大切なのは、「日曜日に3時間」より、「毎日少しずつ英語に戻ってくる」ことです。
たとえば30分なら、
10分 教科書を聞く・読む
10分 単語・文法
10分 音読・自分の英文を作る
くらいから始められます。
最初から完璧な学習計画を作る必要はありません。
まずは、毎日英語を開く習慣を作ることから始めましょう。
中学生の英語の勉強方法|教科書を軸に5つのステップで進めよう


中学生の英語学習では、まず学校の教科書をしっかり活用することをおすすめします。
教科書には、その学年で身につけたい単語や文法、基本的な表現がまとまっています。
ただし、本文を読んで日本語訳を確認し、問題集を解くだけで終わらせるのはもったいないです。
教科書の英語を、
聞く → 理解する → 声に出す → 自分でも使う
ところまでつなげていきましょう。
さらに余裕が出てきたら、教科書以外の英語も読んで、英語に触れる量を増やしていきます。
① まず教科書の音声を聞いてみる
最初に、今学校で習っている教科書本文の音声を聞いてみます。
まずは英文を見ずに聞いて、
「何について話しているか分かるかな?」
と確認してみてください。
ほとんど分からなくても大丈夫です。その場合は、英文を見ながらもう一度聞きます。
文字と音を一緒に確認しながら、最終的には「聞いたときにも内容が分かる」状態を目指します。
学校の勉強では英文を目で読む機会が多いため、
「読めば意味が分かるから大丈夫」
と思ってしまいがちです。
ところが、同じ英文でも耳から聞くと、急に分からなくなることがあります。
教科書には音声が用意されていることが多いので、読むだけではなく、ぜひ耳からも英語を確認してみてください。
② 単語と文法をきちんと学ぶ
中学生になったら、単語と文法もしっかり勉強します。
ここは避ける必要はありません。
中学生くらいになると、
「これは過去形」
「疑問文では語順が変わる」
といった説明を理解できるようになります。
年齢が上がったからこそ、文法を使って英語の仕組みを整理しながら学べるという強みがあります。
単語は「意味だけ」で終わらせない
新しい単語を覚えるときは、
- 音声
- 意味
- スペル
をセットにして覚えます。
たとえば library を見て「図書館」と答えられても、library と聞いたときに分からないのであれば、まだ十分に身についているとはいえません。
単語教材や教科書に音声があるなら、スペルと意味だけでなく、どんな音で発音されるのかも一緒に確認しましょう。



実際に音声を聞きながら勉強します
文法問題集は「なぜその答えになるか」を確認する
文法問題集も、正解したかどうかだけで終わらせないことが大切です。
間違えた問題があったら、「なぜ、この答えになるのか」を確認します。
たとえば、
Does he play tennis?
という英文で、なぜ plays ではなく play になるのか。
答えだけを覚えるのではなく、その理由まで分かるようにします。
自分で説明できるくらいになると、文法の理解も安定してきます。
③ 教科書を声に出して読む
教科書本文の内容が分かるようになったら、次は音読です。
ただし、いきなり自己流で読むのではなく、まずお手本となる音声を使います。
おすすめは、
音声を聞く
↓
音声をまねる
↓
自分で読む
という順番です。
音読の目的は、きれいな発音を競うことではありません。
耳から聞いた英語・目で見ている文字・自分の口から出す英語をつなげることです。
何度か繰り返していると、
「この単語はこういう音なんだ」
「ここは一つのまとまりで読むんだ」
と、英語の読み方も少しずつ分かってきます。
教科書本文なら、すでに意味を確認した英文を使えるので、音読教材としても取り組みやすいです。
④ 習った英文を「自分の英文」に変える
学校で習った英文を、問題集の中だけで終わらせないことも大切です。
私は、この練習をぜひ中学生に取り入れてほしいと思っています。
たとえば教科書に、
I went to the library yesterday.
という英文が出てきたとします。
文法問題なら、
「went は go の過去形」
と分かれば正解できるかもしれません。
そこからもう一歩進めて、
I went to the park yesterday.
I went shopping with my mother.
のように、自分が言いたいことに置き換えてみます。
難しい英文を作る必要はありません。最初は一文で十分です。
学校で習った一文を、自分の一文に変える。
これだけでも、覚えた単語や文法を実際に使う練習になります。
「問題集なら解けるけれど、自分では英文が出てこない」という状態から抜けるためにも、ぜひ取り入れてみてください。
⑤ 教科書以外の英語も読んでみる
学校の教科書はとても大切ですが、教科書だけでは英文に触れられる量に限りがあります。
教科書の学習に余裕が出てきたら、簡単な英語の本を読む時間も作ってみてください。
難しい洋書から始める必要はありません。
むしろ、「ちょっと簡単すぎるかな」と感じるくらいの英語から始めるほうが、無理なくたくさん読むことができます。
音声がある本なら、聞きながら読んでも構いません。
英語を聞きながら文字を見ることで、
音・文字・意味
を一緒につなげていくことができます。
私はOxford Reading Club(ORC)のような多読教材も、英語のインプットを増やす方法の一つとして使っています。
▷ Oxford Reading Club(ORC)とは?レベル・料金・無料体験と使い方を解説
学校で単語や文法を学びながら、本の中でも同じ単語や表現に何度も出会う。
そうすることで、問題集の中で覚えた英語が、少しずつ「実際に使われている英語」として分かるようになっていきます。
中学生の英語の勉強方法は「今の理解度」に合わせよう


ここまでいくつかの勉強方法を紹介しましたが、すべての中学生が同じ順番、同じスピードで進む必要はありません。
学校の授業がよく分かっている子なら、そのまま現在の内容を進めていけばよいでしょう。
一方、
「教科書を読んでもよく分からない」
「問題集がほとんど解けない」
という場合は、まず理解できるところまで戻ります。
中3でも中1まで戻っていい
中学3年生だからといって、中1の内容に戻ってはいけないわけではありません。
むしろ、中1の基礎が抜けたまま高校入試の長文を解き続けても、なかなか楽にはなりません。
英語は積み重ねです。
今の学年より、どこまでは分かっているのかを優先してください。
理解できるところからやり直すと、
「ここは分かる」
「これは前に習った」
という部分が増えてきます。
そこから少しずつ現在の学年へ戻ればよいのです。
中学生の英語の勉強方法|一人で進められないときはどうする?


ここまで読むと、
「それを自分でできれば苦労しないんだけど……」
と思う方もいるかもしれません。
これはその通りです。
中学生になると、自分で勉強できる子も少しずつ増えてきます。
一方で、
- 何から始めればよいか分からない
- 教科書のどこを勉強すればよいか分からない
- 一人だと続かない
- 分からないところをそのままにしてしまう
- 勉強方法そのものが分からない
という子もいます。
その場合は、誰かに学習の流れを作ってもらうのも一つの方法です。
教科書に沿って学べるオンラインレッスンも使いやすい


たとえば、ボーダーリンク英会話には、学校の教科書に沿ってレッスンを進められる教材があります。
これは、一人で家庭学習を組み立てるのがまだ難しい中学生には使いやすいと思います。
学校で習った内容を、
教科書で勉強する
↓
オンラインレッスンでもう一度確認する
↓
実際に先生とのやり取りで使ってみる
という流れにできます。
学校の授業とまったく別の英会話をするのではなく、今学校で学んでいる英語とつなげやすいところがポイントです。
「何を話せばいいか分からない」という英会話初心者でも、教科書を軸にすれば取り組む内容がはっきりします。
私は、特に
- 10歳以降から英語を始める子
- 中学生で一人では学習を進めにくい子
には相性のよいサービスだと思っています。
▷ ボーダーリンク英会話の口コミは?高学年・中学生におすすめの理由
中学生の英語の勉強方法にオンライン英会話は必要?


オンライン英会話は必須ではありません。
自分で教科書を勉強し、多読や音読まで進められるのであれば、それだけでもかなりのことができます。
一方、オンライン英会話には、覚えた英語を実際に人に向かって使えるというよさがあります。
たとえば学校で、
What did you do last weekend?
という表現を習ったら、オンライン英会話で実際に聞かれるかもしれません。
そこで、
I played basketball.
と答える。
これだけでも、問題集で過去形を解くのとは違う経験になります。
オンライン英会話を使うなら、
「英語力を全部ここで身につける」
のではなく、
「学校や家庭で学んだ英語を使う場所」
として考えると取り入れやすいと思います。
また、一人で家庭学習を進めるのが難しい場合は、先ほど紹介したように、教科書に沿ったレッスンを選ぶ方法もあります。
中学生の英語の勉強方法は「問題が解ける」で終わらせない


中学生になると、どうしてもテストの点数が気になります。
そして、
- 単語を覚える
- 文法問題を解く
- テスト前にワークを繰り返す
という勉強が中心になりやすくなります。
もちろん、どれも必要な学習です。
学校の定期テストで点数を取ることも大切です。
でも、そこで終わらせないでほしいと思います。
- 覚えた単語を、聞いたときにも分かる
- 習った英文を、自分でも読める
- 文法問題で学んだ表現を、自分のことについて使える
- 教科書以外の本を読んだときにも「あ、この文法知っている」と気づく
こうして学校で学んだ知識を、実際の英語と少しずつつなげていきます。
学校英語をきちんと勉強することと、使える英語を育てることは別々ではありません。
学校で学んだ英語を土台にして、聞く・読む・話す・書く経験を増やしていけばよいのです。
まとめ|中学生の英語の勉強方法は「分かるところ」から積み上げよう


中学生の英語の勉強方法で、一番大切なのは、
今の学年の内容を無理にこなすことではありません。
まず、
自分はどこまで分かっているのか
を確認します。
そのうえで、
① 教科書の英語を聞く
② 単語・文法を理解する
③ 教科書を音読する
④ 習った英文を自分の英文に変える
⑤ 教科書以外の英語も読む
という学習を少しずつ積み重ねます。
一人で進められるなら、自分で進めればいい。
まだ難しいなら、教科書に沿ったオンラインレッスンなどを利用して、学習を進める手助けをしてもらっても構いません。
中学生だからといって、最初から自分一人ですべての学習を管理できる必要はありません。
少しずつ、
- 今日はここをやろう
- ここが分からないから戻ろう
- この英文をもう一度読んでみよう
と、自分で学べるようになっていけばよいのです。
毎日30分からでも構いません。
分かる英語を一つずつ増やし、それを聞ける・読める・使える英語につなげていく。
そこから始めてみてください。
はむ先生の学習サポートでも、今どこまで理解できているかを確認しながら、必要に応じて少し戻り、次に何を学ぶかを一緒に整理しています。
「何から始めればいいか分からない」「一人では学習を進めにくい」という場合は、無理に先へ進まず、今の英語力に合ったところから学習を組み立てていきましょう。



